マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

2022-01-01から1年間の記事一覧

マヘリア・ジャクソンとゴスペルソング

前々回のブログで映画「真夏の夜のジャズ」について記し、特に映画の最後に登場したマヘリア・ジャクソン及び彼女がこのステージの最初に歌った曲「An Evening Prayer(夕べの祈り)」等について思い巡らしました。 今回は、マヘリア・ジャクソンの略歴や1958…

聖霊降臨後第14主日 聖餐式 『捜し、見つけ、喜ぶ神』

本日は聖霊降臨後第14主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、出エジプト記32 :1、7-14とルカによる福音書15 :1-10。神は見失った1匹の羊や無くした1枚の銀貨を捜し、それを見つけて大いに喜ぶことを知り、すべてを神に任せて、み手に…

『映画「真夏の夜のジャズ」に思う』

もう夏も終わりですが、先日、DVDで映画「真夏の夜のジャズ JAZZ ON A SUMMER'S DAY」を観ました。 「真夏の夜のジャズ」は1958年夏、4日間にわたって開催された「ニューポート・ジャズ・フェスティバル」の模様を撮影した音楽ドキュメンタリー映画です。下…

聖霊降臨後第13主日 聖餐式 『イエス様の弟子になる条件』

本日は聖霊降臨後第13主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、申命記30 :15-20とルカによる福音書14 :25-33。イエス様が弟子になるため示した3つの条件の真意を知り、「執着心を捨て日々十字架を負う覚悟でイエス様に従う」という目標に…

『映画「エルヴィス」に思う』

今年7月1日から映画「エルヴィス」のロードショーが始まりました。なかなか観に行くことができず、終了2日前の8月9日(水)に109シネマズ高崎でこの映画を観ました。 エルヴィス・プレスリーについては、この前のブログ「オーガスチンとマルコの家」で4回に渡…

聖霊降臨後第12主日 聖餐式 『私たちに報いをくださる神』

本日は聖霊降臨後第12主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、シラ書 10 :12-18とルカによる福音書14 :1、7-14。神は高慢な者を低くし謙遜な者を高くすることを知り、お返しできない人を招いたとき神が私たちに報いをくださること、私た…

『「マーガレット幼稚園誕生会」に思う』

私は2019年4月から玉村町のマーガレット幼稚園のチャプレンをしています。群馬県においては、高崎も新町も榛名も幼稚園を止めてしまいましたので、聖公会の幼稚園は玉村が唯一となっております。 月一度、誕生会で礼拝及びお話をしています。理事会に出て意…

聖霊降臨後第11主日 聖餐式 『神の国の狭い戸口から入る』

本日は聖霊降臨後第11主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、ヘブライ人への手紙 12:18-19、22-29とルカによる福音書13 :22-30。神の国の狭い戸口から入るために、自分を見つめ直し鍛錬し、信仰によって神様の御心に従って今を全力で生き…

『「2022年群馬県カトリック平和旬間行事」に思う』

先日、13日(土)に「2022年群馬県カトリック平和旬間行事」にシンポジストとして参加しました。今回はこの行事から思うことを記します。 基調講演の松浦悟郎司教様のお話から多くの示唆を得ましたが、特に最後にお話しになった「9条を変え、軍隊を持った場合…

聖霊降臨後第10主日 聖餐式 『イエス様が投じる信仰の火』

本日は聖霊降臨後第10主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、ヘブライ人への手紙 12:1-7、11-14とルカによる福音書12:49-56。イエス様に目を向け、イエス様の十字架を理解し、イエス様が投げられた「信仰の火」が教会に、また私たち一人…

『ザ・ローリング・ストーンズの「Salt Of The Earth(地の塩)」に思う』

先主日の説教で、主に従う小さな群れに神は神の国をお与えになることを述べました。 この世で小さくされた人々が祝福されるということで思い浮かぶ曲としては、前々回のブログで紹介したザ・ローリング・ストーンズのLP『ベガーズ・バンケット(乞食の宴会)…

聖霊降臨後第9主日 聖餐式 『神の国で給仕される主イエス様』

本日は聖霊降臨後第9主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、ヘブライ人への手紙 11:1-3、8-16とルカによる福音書12:32-40。主に従う小さな群れに神は神の国をお与えになり、主イエス様が私たちに給仕してくださることを知り、天に宝を…

『ザ・ローリング・ストーンズの「Prodigal Son(放蕩息子)」に思う』

先主日の説教「愚かな金持ちのたとえ」において、自分のためだけに財産を蓄える者を神様が「愚かな者」と呼び、日野原重明医師の「生きることの質」の中で「何かを失うのではないかと心配し思い煩っている人は貧乏人」という言葉を紹介しました。つまり、「…

聖霊降臨後第8主日 聖餐式 『神のために豊かにされる』

本日は聖霊降臨後第8主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、コヘレトの言葉1:12-14、2:18-23とルカによる福音書12:13-21。「愚かな金持ちのたとえ」の概略を知り、自分の富だけを求めることなく、それを他者と分かち合うことによっ…

『ホルマン・ハントの絵画「世の光」に思う』

先主日の説教でホルマン・ハントの絵画「真夜中の友人」も活用し、執拗に求め続けることの必要性とそれに応える神様について述べました。この絵では友人の家の戸の前で、執拗に懇願している男性の様子が描かれていました。実は、戸を叩き続ける構図の絵画に…

聖霊降臨後第7主日 聖餐式 『執拗な求めに応じる神』

本日は聖霊降臨後第7主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、創世記18:20-33とルカによる福音書11:1-13。「主の祈り」と、一人一人が願う祈りを、日々、執拗に図々しく「求め、探し、叩」き続ければ、神様は必ず求めに応じて聖霊を送っ…

『「ザ・ビートルズ:Across the Universe」に思う』

先主日の福音書「マルタとマリアの話」では、主イエス様のみ言葉を聴くことの重要性が語られました。神の愛を示すことの第一歩が神の言葉に耳を傾けることであり、それが永遠の命へと通じる道であるということでした。 言葉の重要性については、今、見ている…

聖霊降臨後第6主日 聖餐式 『イエス様の言葉に聞き入る』

本日は聖霊降臨後第6主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、創世記18:1-10bとルカによる福音書10:38-42。『マルタとマリアの話』から、「主の足もとに座って」主の言葉に聞き入ることこそが必要であることを知り、このような態度で、…

『「ザ・ビートルズ: Get Back」に思う』

7月13日に「ザ・ビートルズ: Get Back」DVDコレクターズ・セットが発売されました。早速購入し、途中まで見ました。 「ザ・ビートルズ: Get Back」は、ビートルズが1969年1月に行った、いわゆる「ゲット・バック・セッション」の模様を記録した全3部構成…

聖霊降臨後第5主日 聖餐式 『隣人となられる神』

本日は聖霊降臨後第5主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、申命記30:9-14とルカによる福音書10:25-37。「善きサマリア人のたとえ」から、神様が「見て、憐れに思い、近づいて」隣人となられることに思いを馳せ、憐れみの行いを続ける…

『「沖縄週間/沖縄の旅」に思う』

今年の「沖縄週間」は6月20日~25日でした。先主日の説教でも触れましたが、私は22日(水)と23日(木)の両日、「沖縄週間/沖縄の旅Webプログラム」に参加しました。今回初めてこの旅に参加しました。これまでも関心はありましたが、なかなかこの時期にま…

聖霊降臨後第4主日 聖餐式 『主にある平和を宣べ伝える』

本日は聖霊降臨後第4主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、イザヤ書66:10-16とルカによる福音書10:1-12、16-20。主イエス様の示された「平和」について理解し、私たちが主にある平和、イエス様によってもたらされる祝福を宣べ伝える…

『グループ聖書研究の一方法~スウェーデン方式』

昨年5月からリモート(Zoom)による「聖書に聴く会」を、原則として毎週水曜午後8時から行っています。その週の主日に読まれた聖書(主に福音書)箇所を参加者と丁寧に読み進め、主の御心を尋ね求めています。この会には求道者や未信徒の方も含め、一時は10…

聖霊降臨後第3主日 聖餐式 『主イエス・キリストの道に従う』

本日は聖霊降臨後第3主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、列王記上19:15-16、19-21とルカによる福音書9:51-62。主イエス様に従う道は、私たちを「この世の執着」から解放し、救いを得させる道であることを理解し、神の国と神の義…

『私にとっての三浦綾子の一冊』

前橋ハレルヤブックセンターで「三浦綾子生誕100年記念フェアー」が5月30日(月)〜6月30日(木)まで開催しています。そして、「私の三浦綾子の一冊」を語る会が、6月22日(水)午後1時から前橋ハレルヤブックセンターにて行われました。昨日の朝日新聞群馬版にも…

聖霊降臨後第2主日 聖餐式 『十字架を負いキリストに従う』

本日は聖霊降臨後第2主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、ガラテヤの信徒への手紙3:23-29とルカによる福音書9:18-24。キリストが私たちを包んでいることに信頼して、自分を捨て、日々、自分の十字架を負って、イエス様に従っていく…

ユーミンとキリスト教

この7月にユーミンこと松任谷(旧姓荒井)由実は、デビュー50周年を迎えます。ユーミンは幼稚園はカトリック八王子教会の附属、中高は立教女学院でした。キリスト教がユーミンの音楽に及ぼした影響は小さくないと考えます。 ベルベットイースターという、曲名…

三位一体主日・聖霊降臨後第1主日 聖餐式 『真理を導く聖霊』

本日は三位一体主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、イザヤ書6:1-8 とヨハネによる福音書16:5-15。三位一体の神が私たちに真理を導かせるために聖霊を送られていることを知り、真理の霊である聖霊を祈り求めました。聖ヨハネ修士会…

聖公会のロザリオの祈り

先週の月曜(5月30日)に、前橋の教会の信仰の先達であるJ・K・T兄が82歳で帰天されました。兄の病状が急変した5月19日から「朝の祈り」の聖務日課に続いて「ロザリオの祈り」を始めました。特に、K兄のほか数名の病床にある兄弟姉妹の癒しを名前を挙げ…

聖霊降臨日 聖餐式 『聖霊を受け使命を果たす』

本日は聖霊降臨日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。主日としては年2回しかない赤の祭色でした。 聖書箇所は、使徒言行録2:1-11とヨハネによる福音書20:19-23。聖霊により罪の赦しの権能と派遣の使命を与えられたことを知り、人々の罪を赦す者に変…