マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

2022-01-01から1年間の記事一覧

『ロジェ・ワーグナー合唱団「汝はそこに(Were you there?)」に思う』

ロジェ・ワーグナー合唱団のコンサートで黒人霊歌がよかったので、この合唱団の「黒人霊歌集(The Negro Spiritual)」のCDを購入しました。 このCDの冒頭を飾るのが「汝はそこに(Were you there?)」です。この曲は下のURLで聞くことができます。ht…

降誕日 聖餐式 『羊飼いたちの礼拝』

本日は降誕日(クリスマス)です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、イザヤ書52:7-10とルカによる福音書1:18-25。クリスマスとはキリスト礼拝であること、また、救い主の降臨を最初に告げられたのが罪人とされた羊飼いであることを知り、こ…

ロジェ・ワーグナー合唱団「神のみもとに(Soon I will be done)」に思う

前々回のブログで高崎芸術劇場でのロジェ・ワーグナー合唱団のコンサートや感動した黒人霊歌「深い河(Deep River)」について記しました。 あらためてこのコンサートはバラエティに富む楽しい内容だったな、と思いました。 特に、このコンサートでのアンコ…

降臨節第4主日 聖餐式 『ヨセフの信仰に倣う』

本日は降臨節第4主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、イザヤ書7:10-17とマタイによる福音書1 :18-25。神は私たちにイエス「神は救い」、インマヌエル「神は共にいる」というしるしを与え続けていることを知り、ヨセフのように神への…

『ロジェ・ワーグナー合唱団「深い河(Deep River)」に思う』

去る12月7日(水)に高崎芸術劇場でロジェ・ワーグナー合唱団のコンサートを聞きました。 私にとってはコロナ禍に入ってから3年ぶりくらいに行った本格的なコンサート鑑賞でした。ロジェ・ワーグナー合唱団は、抜群なテクニックで、聖歌からフォースター、黒…

降臨節第3主日 聖餐式 『メシアの到来こそ真の喜び』

本日は降臨節第3主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、イザヤ書35:1-10とマタイによる福音書11 :2-11。イエス様こそメシアであり、天の国をもたらそうとしていることを知るとともに、自分の無力さ・弱さを認め、神の到来・受肉を真の…

『ジョージ・ハリスン「コンサート・フォー・バングラデシュ」に思う』

前々回のブログでジョージ・ハリスン「マイ・スウィート・ロード」について記しました。この曲の入っている3枚組のレコード「オール・シングス・マスト・パス」を1970年11月30日にリリースした後のジョージの活動で特筆すべきものに1971年8月1日にニュー・ヨ…

降臨節第2主日 聖餐式 『神の支配に向けて方向転換』

本日は降臨節第2主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、イザヤ書11:1-10とマタイによる福音書3 :1-12。降臨節(アドベント)の目的である洗礼者ヨハネのメッセージ「悔い改めよ。天の国は近づいた」の意味を知り、その警告を心に留め神…

『ジョージ・ハリスン「マイ・スウィート・ロード」に思う』

去る11月29日は2001年に58歳で亡くなったビートルズのリードギター、ジョージ・ハリスンの命日でした。NHKのラジオ深夜便でも、深夜2時からのロマンティックコンサートのビンテージロックの特集でジョージ・ハリスンの作品集をやっていました。 ビートル…

降臨節第1主日 聖餐式 『イエス様の再臨に目を覚ます』

本日は降臨節第1主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、イザヤ書2:1-5 と詩編122編とマタイによる福音書24 :37-44。神の御心がどこにあるか探し求めながら、イエス様の再臨される時に向けて、一日一日を「目を覚まして」生きることがで…

『讃美歌 298番・聖歌第291番「安かれ、わが心よ」に思う』

先主日の説教で「死後はイエス様と共に楽園にいる」ことの惠みについて述べました。前々回のブログで触れた讃美歌 298番「安かれ、わが心よ」でも、主イエスが共におられることで痛みも苦しみも耐えることができる、と歌っています。讃美歌 298番「安かれ、…

降臨節前主日 聖餐式 『楽園でイエス様と共にいる恵み』

本日は降臨節前主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、エレミヤ書23:1-6とルカによる福音書23 :35-43。悔い改め、イエス様を王と信じる者は御国に迎えられ、楽園でイエス様と共にいる恵みが与えられることを知り、その恵みを受けて、神…

『映画「最後のランナー」に思う』

前々回の教会問答勉強会で映画「炎のランナー」が話題になりました。それは十戒の第四戒「あなたは、安息日を覚えて、これを聖とせよ。」に関わってでした。「炎のランナー」の主人公のオリンピック選手、エリック・リデルがパリオリンピック(1924年)の200m…

聖霊降臨後第23主日 聖餐式 『共にいて生きて働く神』

本日は聖霊降臨後第23主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、テサロニケの信徒への手紙二3:6-13とルカによる福音書21 :5-19。騒乱や天変地異・迫害等が起きても、神はいつも私たちと共にいて生きて働いてくださることを知り、忍耐して…

『ビートルズ「トゥモロー・ネヴァー・ノウズ」に思う』

前々回のブログで取り上げたビートルズの7枚目のアルバム「リボルバー」のB面最後の曲です。レコーディングはこのセッションの最初にされた曲で、最近購入したエディションではCD2の3曲目(先行発売されたシングル両面の次)に入っています。 「トゥモロ…

聖霊降臨後第22主日 聖餐式 『新たな復活の命を生きる』

本日は聖霊降臨後第22主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、ヨブ記 19:23-27aとルカによる福音書20 :27-38。サドカイ派の人々との論争から、復活や死後の世界はこの世の在り様とは異なることを知り、信仰によってイエス様とつながり神…

『ビートルズ「エリナー・リグビー」に思う』

去る10月28日(金)にビートルズ「リボルバー」のスペシャル・エディションが発売されました。早速、セッションズの入った2CD盤を購入し、聞いています。 「リボルバー」は私が中学3年の時に「オールディーズ」と共に最初に購入したビートルズのレコードで…

聖霊降臨後第21主日 聖餐式 『救いを捜す人とその人を捜す神』

本日は聖霊降臨後第21主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、テモテへの手紙二1:1-5とルカによる福音書19 :1-10。「徴税人ザアカイとイエス様の出会いの話」から、救いを「捜す」人は、その人を「捜す」神様と出会うことができることを…

『マヘリア・ジャクソン「いざ高き天国へ」に思う』

前々回(10月20日)のブログで『「ヤコブの天の梯子」と「天国への階段」』について思い巡らしました。天国については、9月15日のブログで取り上げたマヘリア・ジャクソンにも「いざ高き天国へ」と邦題のついたゴスペルソングがあります。「いざ高き天国へ(…

聖霊降臨後第20主日 聖餐式 『神に寄り頼む幸せ』

本日は聖霊降臨後第20主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。テモテへの手紙二 4:6-8、16-18 聖書箇所は、テモテへの手紙二 4:6-8、16-18 とルカによる福音書18 :9-14。「ファリサイ派の人と徴税人のたとえ」から、イエスは自分に寄り頼むファリ…

『「ヤコブの天の梯子」と「天国への階段」』

先主日の説教で、創世記32章のヤコブが神様と格闘し「イスラエル」と呼ばれるようになったことについて述べました。また、10月6日のブログでは、聖歌519「主よ みもとに近づかん」が創世記28章のヤコブの夢に由来していることを記しました。 今月の幼稚園の…

聖霊降臨後第19主日 聖餐式 『叫び求める人に応える神』

本日は聖霊降臨後第19主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、創世記 32:4-9、23-31 とルカによる福音書18 :1-8a。「やもめと裁判官のたとえ」やヤコブの信仰から、神は必ず叫び求める人たちの祈りに応えることを知り、絶えず祈り続け…

『「2022日本聖公会人権セミナー」に思う』

私は北関東教教区の宣教部人権担当をしており、「2022日本聖公会人権セミナー」の準備委員でもありました。今回は10月12日(水)・13日(木)、草津でリモート(Zoom)により開催された「2022日本聖公会人権セミナー」について記します。北関東教区では、先主…

聖霊降臨後第18主日 聖餐式 『神の愛とキリスト者の生き方』

本日は聖霊降臨後第18主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、ルツ記1:8-19aとルカによる福音書17 :11-19。神はすべての人を愛しているということと、イエス様に戻り礼拝することを望んでいることを知り、日々神を崇めイエス様に感謝す…

聖歌519「主よ みもとに近づかん」に思う

10月4日に前橋聖マッテア教会で葬送式があり、聖歌519「主よ みもとに近づかん」を歌いました。説教では、「召天」という言葉の意味の説明にかかわりこの聖歌の3節を引用しました。今回はこの聖歌全体について思い巡らしたいと思います。 聖マーガレット教会…

聖霊降臨後第17主日 聖餐式 『信仰とすべきこと』

本日は聖霊降臨後第17主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、ハバクク書1:1-6、12-13、2:1-4とルカによる福音書17 :5-10。神は小さな信仰でも持ち続けることを望み、そして私たちがすべきことは主のみ旨を行うことであることを知り…

「エリザベス女王葬送式」に思う②

前々回のブログで「エリザベス女王葬送式」について記し、前回のブログに掲載した先主日の説教でもそこで歌われた聖歌について言及しました。これまで葬送式で参列者により歌われた3曲のうち2曲について既に語りました。今回は最後の一曲について思い巡らし…

聖霊降臨後第16主日 聖餐式 『ラザロのこころ』

本日は聖霊降臨後第16主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、アモス書6:1-7 とルカによる福音書16 :19-31。「金持ちとラザロのたとえの意味するところを知り、神の御言葉に耳を傾け、自分が救いを求めている者であることを自覚し、神に…

「エリザベス女王葬送式」に思う

英国の女王エリザベス2世は去る9月8日に逝去され、国葬が19日(月)に行われました。女王は英国聖公会の首長(Defender of the Faith)でもありました。葬送式は、現地時間午前11時(日本時間午後7時)からロンドンのウェストミンスター寺院で執り行われました。…

聖霊降臨後第15主日 聖餐式 『正しさに優先する愛と赦し』

本日は聖霊降臨後第15主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、テモテへの手紙一2 :1-8とルカによる福音書16 :1-13。「不正な管理人のたとえ」から、管理人はイエス様で主人は神様であること、愛と赦しは正しさより優先していることを知り…