マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

2022-01-01から1年間の記事一覧

『W.H.オーデンの詩「見るまえに跳べ」に思う』

この4月から主に求道者を対象に、毎週土曜日午後4時から竹内謙太郎司祭著の「教会に聞く」により「教会問答(カテキズム)勉強会」を会館で行っています。既に信徒の方も参加しています。 先日、この勉強会でW.H.オーデンの詩「見るまえに跳べ」が話題になり…

復活節第7主日(昇天後主日) 聖餐式 『すべての人の一致を祈るイエス様』

本日は復活節第7主日(昇天後主日)です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、ヨハネの黙示録22:12-14、16-17、20とヨハネによる福音書17:20-26。イエス様がすべての人の一致を祈っていることを知り、私たちもこの祈りの心を私たちの心とし…

昇天日 聖餐式 『イエス様の昇天と私たち』

本日は復活日後40日目で、昇天日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。昇天日は7大祝日の一つです。聖書箇所は、使徒言行録1:1-11とマルコによる福音書16:9-15、19-20。説教では、イエス様の昇天の意味を知り、その恵みに感謝し、私たちが今も後も絶…

復活節第6主日 聖餐式 『主イエス様の与える平和』

本日は復活節第6主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、使徒言行録14:8-18とヨハネによる福音書14:23-29。聖霊の働きや「キリストの平和」等について知り、主イエス様が与える平和が一人一人のうちに、人と人との間に、教会の中、世界…

リトル・リチャードとザ・ビートルズ

前々回のブログで「リトル・リチャードとキリスト教」について記し、リトル・リチャードが多くのミュージシャンに多大な影響を与えたことにも触れましたが、今回は特にビートルズとの関係等について述べたいと思います。 1950年代後半に一度ロック歌手として…

復活節第5主日 聖餐式 『主イエス様の与える新しい戒め』

本日は復活節第5主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。本日の礼拝で私が感動したことがありました。当教会では特祷の後にカンタベリー大主教とヨーク大主教が作成した「ウクライナの祈り」捧げているのですが、本日は自然と会衆も一緒にこの祈りを声…

リトル・リチャードとキリスト教

5月9日は、「トゥッティフルッティ」や「ジェニジェニ」「ルシール」などのヒット曲で知られるロックンロールの先駆者、リトル・リチャードの命日でした。彼は2020年5月9日に骨肉腫のため87 歳で亡くなりました。 リトル・リチャードはビートルズやローリン…

復活節第4主日 聖餐式 『永遠の命を与える主イエス様』

本日は復活節第4主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書箇所は、ヨハネの黙示録7:9-17とヨハネによる福音書10:22-30 。 主イエス様は私たちのすべてを知っており、私たちに永遠の命を与えてくださることを知り、生涯を通じて主イエス・キリス…

映画「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」に思う

先日、連休中の3日(火)に「シネマテークたかさき」で 映画「ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ」を観ました。この映画では、公民権運動の先駆けを果たしたビリー・ホリディとそれを危険として弾圧した米国連邦捜査局(FBI)の対立が描かれてい…

復活節第3主日 聖餐式 『イエス様とペトロの言動に倣う』

本日は復活節第3主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。 本日の聖書箇所は、エレミヤ書32:36-41とヨハネによる福音書20:19-31。復活したイエス様がティベリアス湖で弟子たちに現れ行った言動に目を留め、イエス様は私たちの日常にもおられることを…

映画「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」に思う

前回のブログの説教原稿で、復活したイエス様が弟子たちに新たな使命を与え『「使命」という字は「命を使う」と書きます。』と記しました。この言葉は、2週間ほど前に前橋シネマハウスで見た映画「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」の中で、主人公の矢島楫子が晩年…

復活節第2主日 主教巡回・堅信式 『日々、聖霊を受け生きる』

本日は復活節第2主日です。新町聖マルコ教会では、主教巡回及び堅信式がありました。新町の教会としては約10年ぶりに行われた堅信式でした。式開始の5分前の鐘が鳴ると同時に聖堂は静まり、髙橋主教様の司式・説教、福田司祭の補式により、厳粛な雰囲気…

映画「バラバ」に思う

復活前主日や受苦日の礼拝の福音書で、総督ピラトが「イエスとバラバのどちらを釈放するか」と尋ねたとき、群衆は「バラバ」を選んだことが記されていました。先週の「聖書に聴く会」でもバラバのことが少し話題になりました。そこでは「バラバは身体的には…

復活日聖餐式 「空の墓」と復活されたイエス様

本日はイースター(復活日)です。前橋の教会で主の復活を記念する聖餐式を捧げました。 聖書箇所はコロサイの信徒への手紙3:1-4とルカによる福音書24:1-10。説教では、「空の墓」と復活されたイエス様について知り、イエス様は私たちの「空っぽ」の心を…

聖金曜日(受苦日)礼拝 『エッケ・ホモ(この人を見よ)』

本日は聖金曜日(受苦日)です。午後2時から前橋の教会で主の十字架を記念する礼拝を捧げました。 聖書箇所はヘブライ人への手紙10:1-25と7ヨハネによる福音書18:1-19:37。説教では、イエス様を見つめ、自分にとって何が真実か、イエス様の示す真理は…

復活前主日聖餐式 『御手に委ねる信仰』

本日は復活前主日(しゅろの主日)です。新町の教会で聖餐式を捧げました。 聖書日課はフィリピの信徒への手紙2:5-11 とルカによる福音書23:1-49。説教では、「御手に委ねる信仰」こそ私たちがキリスト・イエスに向かう姿勢であることを学び、そのことを…

「前橋聖マッテア教会の宣教初期」等から思うこと

前々回のブログで、朝日新聞群馬版の「まちなか教会群(前橋市)」等について思い巡らしました。今回は、前橋聖マッテア教会の宣教初期から、もう少し話題を広げたり深めたりしたいと思います。 前橋聖マッテア教会の宣教は、1889(明治22)年に始まりましたが…

大斎節第5主日聖餐式 『捨てられた石が隅の親石に』

本日は大斎節第5主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。お聖堂前の桜が満開です(写真は昨日のもの)。 聖書日課はフィリピの信徒への手紙3:8-14 とルカによる福音書20:9-19 。説教では、イエス様こそ、私たちを砕き新しく生きるようにするための「…

「まちなか教会群(前橋市)」に思う

日曜の朝、朝日新聞群馬版に前橋市内の「まちなか教会群」の記事が載り、当マッテア教会や私の話も紹介されていました。「まちなか教会群」というのは元々、前橋市文化スポーツ観光部文化国際課が発行した「まえばし歴史散策ガイドブック」の中でネーミング…

大斎節第4主日聖餐式 『父の家に帰り、父と共にある豊かさを知る』

本日は大斎節第4主日です。午前・前橋、午後・新町の教会で聖餐式を捧げ聖書日課はコリントの信徒への手紙二5:17-21とルカによる福音書15:11-32 。 説教では、「いなくなった息子(放蕩息子)のたとえ」から、悔い改め、父である神のもとに帰りその豊か…

「聖フランシスコの平和の祈り」に思う

ウクライナでのロシア軍による攻撃、その深刻な被害に心が痛みます。日々、ウクライナの平和のために祈りを捧げています。 先日、前橋ハレルヤブックセンターで「聖フランシスコの平和の祈り」のクリアファイルを購入しました。表が日本語、裏が英語です。 …

大斎節第3主日聖餐式 『悔い改め、神に立ち帰る』

本日は大斎節第3主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書日課は出エジプト記 3:1-15とルカによる福音書13:1-9。 説教では、 「悔い改め(メタノイア)」の意味を知り、試練の時に共にいてくださる神様に信頼し、神様の方を向き神様に立ち帰り、…

「シャローム・ジャスティス 聖書の救いと平和」に思う

ウクライナでの戦争が一刻も早く終了するよう祈ります。 先週の金曜日(11日)に、ハレルヤブックセンター支援会議が福伝前橋キリスト教会で行われました。その折り、「シャローム・ジャスティス 聖書の救いと平和」という本をいただきました。 本書の原題は…

大斎節第2主日聖餐式 『神の国の狭い戸口から入る』

本日は大斎節第2主日です。新町の教会で聖餐式を捧げました。聖書日課はフィリピの信徒への手紙3:17-4:1とルカによる福音書13:22-35。 説教では、私たちは神の国に招かれていることを知り、その狭い戸口から入ろうと努め、己に打ち克つことができるよ…

「ウクライナのための祈り」に思う

連日のウクライナでの戦争報道に心が痛みます。 今回は、大斎始日の礼拝や先主日の聖餐式の捧げたカンタベリー大主教とヨーク大主教の連名で作成された「ウクライナのための祈り」や平和への願い等に思い巡らしたいと思います。 この「ウクライナのための祈…

大斎節第1主日聖餐式 『試みに打ち勝つ信仰』

本日は大斎節第1主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書日課はローマの信徒への手紙10:8b-13とルカによる福音書4:1-13。 説教では、イエス様を信じることによって悪魔の試みに打ち勝つことができることを知り、大斎節をイースターを迎える大切…

大斎始日(灰の水曜日) 礼拝 『隠れた神と心を合わせる』

本日は大斎始日大斎です。前橋の教会で「灰の水曜日」の礼拝を捧げました。聖書日課はコリントの信徒への手紙二5:20b-6:10とマタイによる福音書6:1-6、16-21。 説教では、大斎始日に灰の十字架のしるしを額にし、大斎節に善行と祈りと断食をする意味…

大斎節前主日 聖餐式 『祈ること、イエス様に聞くこと』

本日は大斎節前主日です。午前前橋の教会、午後新町の教会で聖餐式を捧げました。聖書日課はコリントの信徒への手紙一12:27-13:13とルカによる福音書6:27-38。 説教では、「キリストの変容」の箇所を通して、祈りを大切にし、神様が「これに聴け」と命…

「使徒聖マッテヤ日」に思う

本日(2月24日)は「使徒聖マッテヤ日」です。朝の礼拝の中で、そのことをおぼえて祈りを捧げました。特祷はこうでした。『全能の神よ、あなたは忠実な僕マッテヤを選び、み子イエスを裏切ったユダに代えて十二使徒に加えられました。どうか常に主の公会…

顕現後第7主日 聖餐式 『敵を愛し、慈しみ深くなる』

本日は顕現後第7主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書日課はコリントの信徒への手紙一15:35-38、42-50とルカによる福音書6:27-38。礼拝後は、堅信受領者総会が開催されました。 説教では、イエス様の命じる「敵をも愛する」「慈しみ深くな…