マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

『広隆寺「千手観音立像」に思う』

前々回のブログ及び先日の説教で広隆寺「弥勒菩薩像」について記しました。今回ここを訪れ、弥勒菩薩像と共に心惹かれたのが「千手観音立像」でした。 「千手観音立像」は「弥勒菩薩像」の反対側にあり、像高264㎝とかなり大きい木造の仏像です。この像は弥…

聖霊降臨後第 19主日 聖餐式『神の実りのため主に仕える』

本日は聖霊降臨後第 19主日。新町の教会で聖餐式に預かりました。聖書箇所は、イザヤ書5:1-7、詩編80:14-19とマタイによる福音書21:33-43。説教では、収穫(実り)とはイエス様によって実現される「救い」であることを知り、それを受け取り、私たち一…

『広隆寺「弥勒菩薩像」に思う』

先日、2日(月)~3日(火)に京都で開催された「人権セミナー2023」に参加しました。「わたしたちはどこに立つのか、どこにいるのか、どの立場にいるのか」をテーマとして、2日は元牧師による性犯罪に関連した京都教区の二次加害について、3日は宇治市の「…

聖霊降臨後第 18主日 聖餐式『僕となった神の義を信じ行う』

本日は聖霊降臨後第 18主日。前橋の教会で聖餐式に預かりました。聖書箇所は、フィリピの信徒への手紙2:1-13、詩編25:4-10とマタイによる福音書21:28-32。説教では、「二人の息子のたとえ話」から、僕となった神の義を信じ、自らを振り返り、神の方へ…

『ピーター・ポール&マリー "Don't Laugh at Me" と「主の御心」』

去る9月16日は、1960年代に多くの社会派のフォークソングを歌ってヒットさせたピーター・ポール&マリーのマリー・トラヴァースの命日でした。彼女は2009年9月16日に、73歳でこの世を去りました。その日のNHKのラジオ深夜便でこのグループの特集をしていまし…

聖霊降臨後第 17主日 聖餐式『慈しみあふれる神の御心』

本日は聖霊降臨後第 17主日。午前前橋、午後新町の教会で聖餐式に預かりました。聖書箇所は、ヨナ書3:10-4:11、詩編145:8-13とマタイによる福音書20:1-16。説教では、「ぶどう園の労働者のたとえ」から、1時間の労働に対しても1デナリオンの賃金を…

『キラキラ牧師のキラキラメッセージ(福田司祭)』

いのちのことば社のホームページの「キラキラ牧師のキラキラメッセージ」に出演しました。前橋聖マッテア教会の4つのステンドグラスから黙想し語りました。以下のURLです。よろしければ映像をご覧ください。https://www.youtube.com/watch?v=tzWLI0VQaRU&t=7…

聖霊降臨後第 16主日 聖餐式『神の憐れみに応え人を赦す』

本日は聖霊降臨後第 16主日。前橋の教会で聖餐式に預かりました。聖書箇所は、シラ書[集会の書] 27:30-28:7、詩編103:8-13とマタイによる福音書18:21-35。説教では、「仲間を赦さない家来のたとえ」から、神が私たちを憐れみ赦していることに応え、神…

聖霊降臨後第 15主日 聖餐式『共におられるイエス様と神の思いに従う』

本日は聖霊降臨後第 15主日。新町の教会で聖餐式に預かりました。聖書箇所は、エゼキエル書33:7-11 、詩編119:41-48とマタイによる福音書18:15-20。説教では、きょうだいへの忠告と共に祈ることの根本には、イエス様が共におられること、そして、小さ…

『「レクチオ・ディヴィナ」に思う』

前回のブログで「meditation」及びその語源であるラテン語の"meditatio"についても記しました。「meditatio(黙想)」で思い浮かぶ聖書の読み方があります。それが「レクチオ・ディヴィナ」です。今回は、レクチオ・ディヴィナ(lectio divina)について思い巡…

『ジョン・コルトレーン「メディテーションズ」に思う』

ジョン・コルトレーンのいわゆる宗教3部作のアルバムで、これまで「至上の愛」と「アセンション」について記しました。今回は最後の1枚「メディテーションズ(Meditations)」を取り上げたいと思います。私はこのCDで聞いています。 John Coltrane - Meditat…

聖霊降臨後第 13主日 み言葉の礼拝『神が与えた信仰に生きる』

本日は聖霊降臨後第 13主日。午前前橋、午後新町の教会で、本日も都合により、み言葉の礼拝を捧げました。聖書箇所は、ローマの信徒への手紙11:33-36 、詩編138とマタイによる福音書16:13-20。説教では、「ペトロの信仰告白」から、信仰も神から与えられ…

『トルストイ「イワン・イリッチの死」に思う』

個人的なことになりますが、8月13日(日)の夕方から発熱があり、抗原検査をすると「陽性」でした。その夜から3日間発熱が続き、特に深夜に高熱が出ました(13日は40.1度、14日は39.6度、15日は38.7度)。16日(水)にやっと37度台になり、医者に行くことができ…

聖霊降臨後第11主日 み言葉の礼拝『共にいて救う神を見つめる』

本日は聖霊降臨後第11主日。新町の教会で、都合により、み言葉の礼拝を捧げました。聖書箇所は、ヨナ書2:2-10 、詩編29とマタイによる福音書14:22-33。説教では、様々な困難なときも神が共にいて私たちの声に応えて救ってくださることを知り、主イエス様…

逝去者記念の式(前橋空襲慰霊)教話 『慰霊し平和を祈る』

8月5日(土)に前橋空襲一斉慰霊が前橋の聖マッテア教会でも行われました。当教会では逝去者祈念の式として執り行いました。教会のホームページにその模様の映像が掲載されました。以下のURLです。https://www.youtube.com/watch?v=gHCuLm1v9WQ 当日は、当教会…

主イエス変容の日 聖餐式『イエス様の変容、イエス様に聞くこと』

本日は主イエス変容の日。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、ペトロの手紙二1:13-21、詩編99:5-9とルカによる福音書9:28-36 。説教では、「主イエス変容の日」にあたり、イエス様変容の意味を知り、神様が「これに聞け」と命じられているこ…

『ジョン・コルトレーン「アセンション」に思う』

前々回のブログでジョン・コルトレーンの最高傑作「至上の愛」について記しました。コルトレーンには、ある人が宗教3部作と命名した晩年のアルバム3枚があります。そのうちの1枚が今回取り上げる「アセンション」です。ほかの2枚は「至上の愛」と「メデ…

聖霊降臨後第9主日 聖餐式『聡明な心で神の国を求める』

本日は聖霊降臨後第9主日。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、列王記上3:5-12、詩編119:105-112とマタイによる福音書13:31-33、44-49a。説教では、天の国の5つのたとえを通して、イエス様が聡明な心で神の国を求めることを教えているこ…

『ジョン・コルトレーン「至上の愛」に思う』

去る7月17日は1967年に天に召されたジャズのサックス奏者、ジョン・コルトレーンの命日でした。肝臓がんのため、40歳の若さでした。 久しぶりに彼の代表作「至上の愛 A Love Supreme」をレコードで聞きました。 このレコードは高校生の頃、ジャズ喫茶によく…

聖霊降臨後第8主日 聖餐式『麦も毒麦も共に育つ神の国』

本日は聖霊降臨後第8主日。午前は前橋、午後は新町の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、知恵の書12:13、16-19 、詩編15とマタイによる福音書13:24-30、36-43。説教では、麦も毒麦も今はそのままにされる神の計らいに身を委ね、愛を持ってすべての…

『レイ・チャールズとキリスト教③』

前々回のブログで、レイ・チャールズの曲の、一見世俗と思える歌詞の中に聖書のメッセージが込められているのではないかと述べました。確かに、キリスト教や神の愛をダイレクトに歌ったものはほぼないと思われます。大ヒット曲の「我が心のジョージア」でも…

聖霊降臨後第7主日 聖餐式『どの地にも種を蒔かれる神の愛』

本日は聖霊降臨後第7主日。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、イザヤ書55:1-5、10-13、詩編65:9-13とマタイによる福音書13:1-9、18-23。説教では、一人一人を無条件に愛しどの地にも種を蒔いてくださる神の愛に感謝し、御言葉を聞いて受…

『レイ・チャールズとキリスト教②』

2週間ほど前に『レイ・チャールズとキリスト教①』という題で、レイ・チャールズの音楽に与えたキリスト教の影響を、彼のヒット曲「ホワッド・アイ・セイ What'd I Say」を取り上げ、ゴスペルの曲とブルースの融合等について記しました。 さて、最近、「レイ …

聖霊降臨後第6主日 聖餐式『イエス様の軛を負い主に学ぶ』

本日は聖霊降臨後第6主日。新町の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、ゼカリヤ書9:9-12、詩編145:14-19とマタイによる福音書11:25-30。説教では、重荷を負う者を招くイエス様の真意を知り、柔和で心のへりくだった主イエス様を信頼して、イエス様…

『リンゴ・スター「明日への願い(It Don't Come Easy)」に思う』

7月7日は元ビートルズのドラマー、リンゴ・スターの83回目の誕生日です。去る7月3日(月) 午前2時からのNHKラジオ深夜便で彼の作品集をしていました。その中で、一番心に響いたのが「明日への願い(It Don't Come Easy)」でした。私はこの曲を2007年に出たこの…

『レイ・チャールズとキリスト教①』

少し前になりますが、6月10日は「ソウル神様」の異名をとるアメリカのR&Bの歌手、レイ・チャールズが亡くなった日でした(2004年、73歳)。プレスリーはじめ多くのミュージシャンに影響を与え、ポール・マッカートニーは前々回紹介した「ザ・ロング・アン…

聖霊降臨後第4主日 聖餐式『派遣され、イエス様を認める』

本日は聖霊降臨後第4主日。午前前橋、午後新町の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、エレミヤ書20:7-13 、詩編69:7-10、15-17とマタイによる福音書 10:24-33。説教では、愛に満ちた父なる神を畏れ敬い、この世に派遣され、イエス様を私の救い主…

『ザ・ビートルズ「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」に思う』

去る6月18日はポール・マッカートニーの81歳の誕生日でした。その日の午前2時からのNHKラジオの深夜便ではポール・マッカートニーのビートルズ時代の作品特集がありました。どれもメロディアスな名曲揃いでしたが、その中で一番心惹かれたのが「ザ・ロング・…

聖霊降臨後第3主日 聖餐式『身近な人々から福音を宣べ伝える』

本日は聖霊降臨後第3主日。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所は、出エジプト記19:2-8a、詩編100とマタイによる福音書9:35-10:8。説教では、イエス様は私たちを使徒として派遣し、まず身近な人々から福音を宣べ伝え、癒やすことを望まれている…

『ホイットニー・ヒューストン「アイ・ゴー・トゥ・ザ・ロック」に思う』

前々回のブログでホイットニー・ヒューストン「オールウェイズ・ラヴ・ユー」について記し、特にその週の主日の中心聖句「私はいつもあなたがたと共にいる」との関連について思い巡らしました。 ホイットニー・ヒューストンは、直接神を讃美する曲も歌ってい…