マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

2021-01-01から1年間の記事一覧

『「祈り求める」の真意とは何か』

前々回のブログで、ギリシャ語原語等から「祈るとは神様の前に自分を置くこと」をテーマに語りました。そこでは、「祈りは自分の願いを神様に求めることではない」というニュアンスで記しました。では、聖書にもあり、私が説教の終わりで述べることもある「…

聖霊降臨後第2主日 聖餐式 「神の家族として御心を行う」

今日は聖霊降臨後第2主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所はコリントの信徒への手紙二4:13-18とマルコによる福音書3:20-35。説教では、イエス様は私たちを神の家族の一員として招いておられることを知り、神の家の中に入り神の家族とし…

『「祈り」は神様の前に自分を置くこと』

先日の三位一体主日の聖餐式の説教で「十字を切る」意味や方法について言及しました。十字を切る所作は、教派によって違いがあります。私たち聖公会やカトリック教会では、開いた右手で額、胸とおろし、次に左肩にもってきますが、ギリシア正教では、親指・…

三位一体主日・聖霊降臨後第1主日 聖餐式 「三位一体の神を信じ共に歩む」

今日は三位一体主日です。前橋の教会で聖餐式を捧げました。聖書箇所はローマの信徒への手紙8:12-17とヨハネによる福音書3:1-16。説教では、神の愛は未だ信徒でない者にまで及んでいることを知り、父と子と聖霊である三位一体の神を生涯信じ、日々、主と…

『聖歌434番「深い悩みの世の中にも」(Home, sweet home)に思う』

先主日は聖霊降臨日でした。その礼拝の退堂聖歌に434番「深い悩みの世の中にも」を取り上げました。その曲の3節で聖霊のしるしについて言及していたからでした。聖歌434番のオリジナルは唱歌「埴生の宿(Home, Sweet Home)」であることまでは話しましたが…

聖霊降臨日 聖餐式 「聖霊を受け使命を果たす」

今日は聖霊降臨日です。午前、前橋の教会、午後、新町の教会で聖餐式を献げました。聖書箇所は使徒言行録2:1-11とヨハネによる福音書20:19-23。説教では、聖霊により「救いの業を行う」という使命が与えられたことを知り、それを果たすことができるよう…

『聖歌498番「主われを愛す」に思う』

先日の昇天日の礼拝やS・M兄の「通夜の祈り」で兄の愛唱聖歌である聖歌498番「主われを愛す」について言及しました。それは3節の歌詞がイエス様の昇天の意味を表していることからでした。そのことだけでなく聖歌「主われを愛す」には深い意味があります。…

復活節第7主日(昇天後主日)聖餐式 「イエス様のとりなしの祈りに倣う」

本日は復活節第7主日(昇天後主日)です。前橋の教会で10:30から聖餐式を献げました。聖書箇所は使徒言行録 1:15-26とヨハネによる福音書 17:11c-19。説教では、世に派遣された弟子たちが聖なる者となるよう、「とりなしの祈り」をしてくださるイエス…

昇天日聖餐式 「イエス様の昇天という希望」

本日は昇天日。前橋の教会で10:30から聖餐式を献げました。昇天日は7つある主要祝日の一つです。聖書箇所はエフェソの信徒への手紙 1:15-23とルカによる福音書24:49-53。説教では、イエス様の昇天や昇天日を祝う意味や希望の福音であること等について…

復活節第6主日聖餐式  「イエス様が示した愛の本質」

本日は復活節第6主日。午前は、新町の教会で聖餐式を献げました(前橋は「み言葉の礼拝」)。聖書箇所はヨハネの手紙一4:7-21とヨハネによる福音書15:9-17。説教では、最後の晩餐の席上で弟子たちに行った告別説教の中から、イエス様が示した「愛の本質…

『詩「あしあと」に思う』

先主日の説教の最後に詩「あしあと」を読みましたが、時間の関係もあり、この詩について触れることができませんでした。そこで、今回のブログはこの詩の背景やこの詩から思い巡らしたことを記したいと思います。 この詩のカード(絵葉書大)を作り受付に30…

復活節第5主日聖餐式  「人生を支える真の恵み」

本日は復活節第5主日。前橋の教会で聖餐式を献げました。聖書箇所はヨハネの手紙一3:18-24とヨハネによる福音書14:15-21。説教では、イエス様の告別説教の中の箇所から、「弁護者(パラクレートス)」という言葉にスポットを当てて考えて思い巡らし、聖…

『バッハのカンタータ67番「死人の中より甦りしイエス・キリストを覚えよ」に思う』

前々回のブログで、バッハ・コレギウム・ジャパンのCDからバッハのカンタータ134番「イエスによりて生くるを悟りし心は」について思い巡らしました。このCDには復活節に歌われたカンタータが他にも2曲入っています。今回はこのうちのカンタータ67番…

復活節第4主日聖餐式  「良い羊飼いのみ声に従う」

本日は復活節第4主日。午前前橋、午後新町の教会で聖餐式を献げました。 聖書箇所はヨハネの手紙一3:1-8とヨハネによる福音書10:11-16。説教では、羊を知り、羊に知られている「羊飼い」であることについて、特に「知る」という言葉にスポットを当てて…

『バッハのカンタータ134番「イエスによりて生くるを悟りし心は」に思う』

先主日の福音書箇所は ルカによる福音書24:36-48(復活したイエス様が、エルサレムで弟子たちの前に現れる)でした。この箇所を取り上げたバッハのカンタータがあります。カンタータ134番「イエスによりて生くるを悟りし心は(おのがイエス生きたもう、…

復活節第3主日聖餐式  「復活の証人として生きる」

本日は復活節第3主日。前橋の教会で聖餐式を献げました。先主日は新町の礼拝でしたので、今回が私の前橋就任後初の聖餐式の司式・説教でした。 聖書箇所はヨハネの手紙一1:1-2:2とルカによる福音書24:36b-48。説教では、「キリストの証人」ということ…

『国分友里恵「この人を見よ-現代賛美歌続編-」に思う』

今年の聖金曜日(受苦日)の礼拝における説教において聖歌357番「この人を見よ」を取り上げました。ローマ総督ポンテア・ピラトがユダヤ人たちに言った言葉「この人を見よ」(エッケ、ホモ)について思い巡らし、その事の関連で言及した聖歌でした。 その歌詞…

復活節第2主日聖餐式  「傷ついた復活の主を信じる」

私はこの度の辞令により、高崎聖オーガスチン教会副牧師から前橋聖マッテア教会牧師となりました。新町聖マルコ教会については継続勤務し、協働司祭から管理牧師となりました。4月5日(月)から前橋聖マッテア教会での勤務が始まりました。 これまで「オーガ…