マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

『ホイットニー・ヒューストン「オールウェイズ・ラヴ・ユー」に思う』

 先主日の説教で、マタイによる福音書28章16-20節について述べました。そこでは触れませんでしたが、この箇所の後半、18b~20節のイエス様の言葉「私は天と地の一切の権能を授かっている。だから、あなたがたは行って、すべての民を弟子にしなさい。彼らに父と子と聖霊の名によって洗礼を授け、あなたがたに命じたことをすべて守るように教えなさい。私は世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる。」には、原文では4回同じ言葉が出てきます。それは「パース(すべて)」という言葉です。英語の聖書では「all」または「always」でした。それは①一切の権能「all authority」、②すべての民「all nations」、③すべてのこと「all things」、④いつも「always」です。これはマタイが示した大宣教命令の規模を表しています。「パース(すべて、all)」ということです。
 特に、マタイ福音書の最後の言葉に一番重要なメッセージが込められていると考えます。「いつもあなたがたと共にいる。」英語では「I will be with you always.(TEV)」です。
 このことから思い浮かぶ曲があります。それは、ホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー(I will always love you)」です。
 私はこの曲を次のCDで聞いています。彼女が2011年に48歳で亡くなった後に出されたベスト盤です。

 

 ホイットニー・ヒューストンの「オールウェイズ・ラヴ・ユー(I will always love you)」は下のURLで歌詞と訳付きで聞く(見る)ことができます。
 https://www.youtube.com/watch?v=rk1LBxR4pmU

 ホイットニー・ヒューストン "I Will Always Love You"の歌詞と訳(Youtubeのとは別)は以下の通りです。作詞・作曲はドリー・パートンDolly Parton)です。

If I should stay I would only be in your way
So I'll go  But I know I'll think of you every step of the way
私がここにとどまれば あなたの方法になるだけ
だから私は行く でも私は知っている
どんな場面でも あなたのことを考えるだろうと

And I will always love you Will always love you
そしていつもあなたを愛するでしょう 私はいつもあなたを愛するでしょう

You My darling, you Bittersweet memories
That is all I'm taking with me So good-bye
Please don't cry We both know I'm not what you, you need
私の愛する人 あなたはほろ苦い思い出
それはすべて私と共に だから さようなら
どうか泣かないで 私たちは知っている 私はあなたの必要なものではないと

And I will always love you Will always love you
そしていつもあなたを愛するでしょう 私はいつもあなたを愛するでしょう

I hope life treats you kind And I hope you have all you've dreamed of
And I wish you joy and happiness But above all this I wish you love
人生があなたにとって良いものであり、夢見たすべてが叶えられますように
あなたの喜びと幸せを願っています でも何より私はあなたを愛したい

And I will always love you I will always love you
I will always love you I will always love you
I will always love you I, I will always love you
そして私はいつもあなたを愛するでしょう いつもあなたを愛するでしょう
いつもあなたを愛するでしょう   いつもあなたを愛するでしょう
いつもあなたを愛するでしょう   私はいつもあなたを愛するでしょう

You Darling, I'll always I'll always love you
私の愛する人   私はいつも 私はいつもあなたを愛するでしょう

 この歌詞は普通に読めば、去っていく女性が永遠の愛を男性に誓っていると解釈するのでしょうが、私には、昇天し父なる神のもとに帰るイエス様が、この世に残る弟子たちに語っているように思えます。2年半生活を共にしても、イエス様の方法を理解できずこの世の方法に固執した弟子たちに、あえて去ることで神の方法を示そうとしているように思います。「I'll always love you」は弟子たちと離れてもあなた方(英語のyouは単数と複数が同じ単語です)を愛し続けるというイエス様の約束であると、私には感じられます。
 幼い頃からバプテスト教会聖歌隊に加わり、ゴスペルを学び、11歳の時には聖歌隊ソリストとして活躍したホイットニー・ヒューストンは、この歌を歌うときに単に男女の愛でなく、神の愛をイメージしていたとは思えないでしょうか?

 マタイ福音書28:20「I will be with you always.」とホイットニー・ヒューストン「I will always love you」を類似していると思うのは私だけでしょうか?
「I will be with you always.(私はいつもあなたがたと共にいる)」と「I will always love you(私はいつもあなたを愛するでしょう)」、この言葉は私たちにも向けられています。このことをいつも忘れずにいたいと思います。