マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

『ディオンヌ&フレンズ「愛のハーモニー(That's What Friends Are For)」に思う』

 約一ヶ月前になりますが、去る2月22日にバート・バカラックの「世界は愛を求めている」についてブログで述べました。バカラックといえば、私は彼の申し子とも言われるディオンヌ・ワーウィックを思い浮かべます。最近は彼女のベストアルバムであるこのCDを聞いています。

 ディオンヌ・ワーウィックの曲では「ウォーク・オン・バイ(Walk On By)」「小さな願い(I Say A Little Prayer」「サン・ホセへの道(Do You Know The Way To San Jose)」などのバカラック・ナンバーがよく知られていますが、今回は1985年発売のグラディス・ナイト、エルトン・ジョンスティーヴィー・ワンダーとの共演作「愛のハーモニー」を取り上げます。
「愛のハーモニー(That's What Friends Are For)」で、ディオンヌは初めて全米のポップ、R&Bの両チャートを制覇したそうです。
 スティーヴィー・ワンダーや彼女の姪であるホイットニー・ヒューストンらと共演したライブ映像を以下のURLで聞く(見る)ことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=xdY33dYWND0

「愛のハーモニー(That's What Friends Are For)」の歌詞と和訳を下に示します。

   That's What Friends Are For(愛のハーモニー)
  
And I never thought I'd feel this way And as far as I'm concerned
I'm glad I got the chance to say That I do believe I love you
こんなふうに感じるなんて思いもしなかった 私に限っていえば
こうした機会を得たことがうれしい あなたを愛しているって言えることを
 
And if I should ever go away Well, then close your eyes and try to feel
The way we do today And then if you can remember
そしてもし私が遠くへと去ることになったら あなたの瞳を閉じて感じてみて
今日の私たちのように その時にあなたが思い出せたら
 
Keep smiling, keep shining  
Knowing you can always count on me, for sure
That's what friends are for For good times and bad times
I'll be on your side forever more That's what friends are for
ずっと笑顔で、ずっと輝いて
あなただからこそいつも私を頼れる、そう
それが友だちというものだから いい時にも辛い時にも
ずっとあなたのそばにいる それが友だちというものだから

Well, you came and opened me
And now there's so much more I see
And so by the way I thank you
そう、あなたは私のもとへ来て、心を開いてくれた
そして今はたくさんのことが見える
だからとにかくあなたに感謝している

Whoa, and then for the times when we're apart 
Well, then close your eyes and know
These words are coming from my heart
And then if you can remember, oh
そして離れ離れになってる時には
そう、瞳を閉じて気づいて
これらは心の底から出た言葉
その時にあなたが思い出せたら
 
Keep smilin', keep shining
Knowing you can always count on me, oh, for sure
'Cause I tell you that's what friends are for
For good times and for bad times
ずっと笑顔で、ずっと輝きつづけて
あなただからこそいつだって私を頼れる、あぁそうだ
私が言ってるようにそれが友だちというものだ
いい時にも辛い時にも

I'll be on your side forever more 
That's what friends are for
ずっとあなたのそばにいる 
それが友だちというものだから

 この曲は、米国エイズ研究財団のためのチャリティーシングルとして発売されました。困難な状態に置かれている隣人を助けるために企画されました。テーマは「隣人愛」と言えます。この歌の「あなた」は困難の状態の中にいる友だちです。そして、同時に友なる主イエス様であると考えます。
 今、能登半島地震の被災者や、ウクライナパレスチナでの戦災にあった方々など、世界中に困難の中におられる方々がたくさんいます。「隣人愛」は「善きサマリア人のたとえ」のように、同胞だけでなく、敵対する人々も対象とします。この歌のように、友だちとしてこの方々のそばにずっといることが「愛」と言えます。
 ミュージシャンであるディオンヌ・ワーウィックやグラディス・ナイト、エルトン・ジョンスティーヴィー・ワンダーたちは、自らが持つ音楽という賜物を生かして隣人愛を実践しました。私たちも自分に与えられた賜物を活用して、困難の状態の中にいる友だちに、そして、主イエス様に奉仕して参りたいと思います。