『「聖歌535番(讃美歌529番)」に思う』
先主日の説教の中でファニー・クロスビーの「聖歌535番(讃美歌529番)」について言及しましたが、テーマや時間の関係もあり、思ったことの半分も話せませんでした。今回は、この聖歌(讃美歌)についてもう少し詳しく述べてみたいと思います。
聖歌535番と讃美歌529番の歌詞は、微妙に違っています。讃美歌529番はこうです。
1ああうれし、我が身も 主のものとなりけり
浮世だにさながら 天つ世の心地す
(おりかえし)
歌わでやあるべき 救われし身の幸(さち)
たたえでやあるべき 御救いのかしこさ
2残りなく御旨(みむね)に 任せたる心に
えも言えず妙なる 幻を見るかな
(おりかえし)
3胸の波収まり 心いと静けし
我もなく世もなく ただ主のみいませり
(おりかえし)
この讃美歌は本田路津子のこのCD「讃美歌アルバム」で聞くことができます。

この本田路津子の音源は以下のURLで聞くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=kwKiMTREr6Y
ファニー・クロスビーの思いが本田路津子の澄んだ声(シルキー・ボイス)でよみがえります。
聖歌535番(讃美歌529番)のオリジナルの歌詞を見ていきます。
1.Blessed assurance, Jesus is mine! Oh, what a foretaste of glory divine!
Heir of salvation, purchase of God, born of his Spirit, washed in his
blood.
(Refrain)
This is my story, this is my song, praising my Savior all the day long.
This is my story, this is my song, praising my Savior all the day long.
2.Perfect submission, perfect delight, visions of rapture now burst on my sight.
Angels descending bring from above echoes of mercy, whispers of love.
(Refrain)
3.Perfect submission, all is at rest. I in my Savior am happy and blest
watching and waiting, looking above, filled with his goodness, lost in
his love.
(Refrain)
訳は以下の通りです。
1 祝福された確信、イエスは私のもの! ああ、神の栄光を前もって経験で きるとは!
救いを受け継ぐ方、主イエスの血の代償、主の御霊によって生まれ、その 血によって洗われる。
(折り返し)
これこそ私の物語、これこそ私の歌。一日中、私の救い主を賛美する。
これこそ私の物語、これこそ私の歌。一日中、私の救い主を賛美する。
2 完全な服従、完全な喜び、歓喜の幻影が今、私の視界に満ち溢れる;
天から降りてくる天使たちが、慈悲の響き、愛のささやきをもたらす。
(折り返し)
3 完全な服従、すべてのことが解決した時、私は私の救い主にあって、幸せ で祝福されている;
見守り、待ち望み、上を見上げ、神の善良さに満たされ、神の愛により「私」 は隠された。
(折り返し)
この聖歌の冒頭の歌詞「Blessed assurance, Jesus is mine(祝福された確信、イエスは私のもの)からエフェソの信徒への手紙 1:13-14を思い浮かべます。
「あなたがたも、キリストにあって、真理の言葉、あなたがたの救いの福音を聞き、それを信じ、約束された聖霊によって証印を受けたのです。聖霊は私たちが受け継ぐべきものの保証であり、こうして、私たちは神のものとして贖われ、神の栄光をほめたたえることになるのです。」
この歌詞は、キリスト信徒が持つ救いの確信と喜びを表しています。エフェソの信徒への手紙の一節は、信徒が聖霊によって証印を受け、神の遺産を受け継ぐことが約束されていることを思い出させます。この確信は、キリストを信じる者の心に平和と喜びをもたらします。
また折り返しの「This is my story, this is my song, praising my Savior all the day long.(これこそ私の物語、これこそ私の歌。一日中、私の救い主を賛美する。)」からは詩編34:2を思い浮かべます。
「私はどのような時も主をたたえよう。私の口には絶え間なく主の賛美がある。」
この折り返しは、信徒の生活がどのように神に対する感謝と賛美に満ちているかを示しています。この詩編の一節は、主を常に賛美することの重要性を強調し、キリストを信じる者が経験する喜びと感謝の気持ちを反映しています。
さらに「聖歌535番(讃美歌529番)」は、歌詞は違いますが福音派の聖歌232(新聖歌266)「つみとがをゆるされ」です。歌詞は以下の通りです。
1 罪とがを赦され 神の子となりたる わがたまの喜び 比べうるものなし
(折り返し)
日もすがら証せん 夜もすがら主を誉めん 「み救いはたえなり み救いはくすし」と
2 主にまたく従い 安きえしわが身に 天つやの歌声 響き来るここちす
(折り返し)
3 主のものとせられし わが身こそ幸なれ 感謝なき日はなく 賛美なき夜 はなし
(折り返し)
この歌詞の本田路津子の歌を以下のCD「ファニー・クロスビーの世界」で聞いています。

この音源は以下のURLで聞くことができます。本田路津子がトークも担当し、ファニー・クロスビーの生涯についても語っています。
https://www.youtube.com/watch?v=qmdq-tXSEmI&list=PLL2KgM0-Ydbqb9zHvxMGVGovWTDjId5MQ
ホーリネスや福音派の方々はこの歌詞の方が親しみがあるようです。
ファニー-・クロスビーは、生後6週間で失明、友人の死、愛する我が子の死等、多くの試練がありましたが、それも神から与えられた賜物ととらえて、神を讃える賛美歌をあふれるように作りました。その精神が最もよく表れたのが「聖歌535番(讃美歌529番)」であると思います。
この聖歌を歌いながら人生を歩みたいと願うものであります。