マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

『「キリスト教文化入門」の開始』

 


 今年は1月から前橋聖マッテア教会の新企画として「キリスト教文化入門」を開始します。教会のホームページや掲示板等にこのようなポスターを貼っています。前橋ハレルヤブックセンターにも掲示していただいています。

 この集いは、このポスターにありますように、毎月第2・4土曜日午後4:00~、約1時間行います。具体的には、「赤毛のアン」を英語で読み、背景にあるキリスト教精神やキリスト教文化等について思い巡らします。
 土曜日午後4時には、これまで主に求道者を対象に「教会問答勉強会」を行っていましたが、今回、対象者と内容をもっと広げて発展的に実施したいと考え企画しました。
 この集いは、「キリスト教文化」からキリスト教を身近に感じて、そこを手がかりに入門していただければという思いで開催します。「キリスト教文化」では、説教でよく取り上げる「キリスト教美術」やこれまでもブログでよく取り上げている「キリスト教音楽」からということも考えましたが、一昨年開催された前橋ハレルヤブックセンターでの「三浦綾子読書会」がとてもよかったので、「キリスト教文学」に関する集いを行うこととしました。私は以前にハレルヤブックセンターのニュースレターの巻頭言で、「キリスト教文学」のブックフェア・読書会や「私のお気に入りを紹介する会」等を開催することを提言しましたが、それを私の任されている教会で実施したいと思いました。このニュースレターは以下のURLで見ることができますので、よろしければご覧ください。
http://maebashi-hallelujah.net/img/newsletter/maebashi_vol10.pdf

 この中で、「キリスト教文学」の例として、三浦綾子のほか遠藤周作八木重吉アンデルセン、「赤毛のアン」「大草原の小さな家」「アルプスの少女ハイジ」「星の王子様」等々…と明示しましたが、今回「赤毛のアン」を取り上げることとしました。
 「赤毛のアン」は多くの方が読んでおり、10年ほど前のNHKの朝のテレビ小説「花子とアン」でも親しまれています。舞台となった19世紀末のカナダにはキリスト教文化が色濃くあり、作者のモンゴメリ自身、長老派教会の牧師夫人であり、聖書やキリスト教精神に基づく言葉やエピソード等がちりばめられています。たとえば、アンAnne は聖母マリアの母の名前アンナの英語名、 マシューMatthew はイエス様の十二使徒マタイの英語名、マリラmarillaは聖母マリアMaria の変形であることなどです。また、原文の英文は美しい文体であり、せっかくなのでALT(英語指導助手)にも参加してもらい、英語や英会話の勉強も兼ねたいと考えました。
                                        
 この集い、「キリスト教文化入門 The introduction to Christian Culture」の次第を以下のようにしてみました。
1 開会の祈り Opening Prayer
2 「赤毛のアン」を英語で読む
  ①    日本語訳輪読  Circle Reading the Japanese translation
  ②    英文読解 Repeat after the ALT
  ③    感想等の分かち合い Sharing the impressions
3 閉会の祈り Closing Prayer
4 Tea Time

 第1回は1月13日(土)午後4時から開催します。あいにく依頼していたALTのChrisの帰国の日と重なってしまい、ALTはこの日は不参加ですが、「赤毛のアン」の英文がカナダ人によって朗読されたCDがありますので、これを活用したいと思います。皆さん、ぜひご参加ください。