マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

スティービ-・ワンダー「Ebony & ivory」に思う

   先週のブログで『「神の業」とスティービ-・ワンダー』について記しました。スティービ-・ワンダーの曲で私が最も好きなのがポール・マッカートニーとの共作「Ebony & ivory」です。私が愛聴しているのはこのCDです。

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 次のyoutubeでスティービーとポールのデュエットの映像を見て聞くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=fXAlfh6QKQs

 この曲の歌詞と訳を載せます。

 Ebony and ivory Live together in perfect harmony
 Side by side on my piano keyboard Oh lord, why don’t we?
 黒檀と象牙が 私のピアノの鍵盤の上で隣り合って
 完全に調和して共存している ああ、どうして私たちはそうではないのか

 We all know that people are the same where ever you go 
 There is good and bad in everyone
 And we learn to live, we learn to give each other
 What we need to survive together alive
 どこに行こうと人は同じだと私たちもみな分かっている
 誰にだって良い所もあれば悪い所もある
 私たちは暮らせるようになる、共に生き続けるのに
 必要なものを互いに与え合える様になる

 Ebony and ivory Live together in perfect harmony
 Side by side on my piano keyboard Oh lord, why don’t we?
 黒鍵と白鍵が 私のピアノの鍵盤の上で隣り合って
 完全に調和して共存している ああ、どうして私たちはそうではないのか

 Ebony, ivory Living in perfect harmony
 Ebony, ivory, ooh
 黒檀、象牙 完全に調和して暮らしている
 黒鍵、白鍵

 私は子どもの頃、ピアノを習っていましたのでよく分かりますが、黒鍵も白鍵も必要で、どちらもあるから豊かな素晴らしい音楽が生まれるのです。
 この曲は1982年に発表されましたが、昨年盛んになった人種差別に抗議する運動、「Black Lives Matter」を象徴する曲と言えるように思います。

 この曲の精神で思い浮かべる聖句があります。それはロマ書12:4・5及び第一コリント書12:20・21のみ言葉です。
『一つの体の中に多くの部分があっても、みな同じ働きをしているわけではありません。それと同じように、私たちも数は多いが、キリストにあって一つの体であり、一人一人が互いに部分なのです。』
『多くの部分があっても、体は一つなのです。目が手に向かって「お前は要らない」とは言えず、また、頭が足に向かって「お前たちは要らない」とも言えません。』

 黒人も白人も必要だから神様は創造されました。私たち黄色人種もです。この世に存在するすべての人は神様から愛され必要とされ創造されたのです。それは、先日8月8日に閉会したオリンピックでも思わされました。黒人も白人も黄色人種も、すべての人種の人々がお互いを尊重し讃え合っていました。開催には様々な思いがありましたが、「多様性の尊重」という意味では思いを新たにすることができたと思います。
  スティービ-・ワンダーとポール・マッカートニーの共作「Ebony & ivory」からこのようなことを思いました。