『ザ・ビートルズ「This boy」に思う』
クリスマスイブの夕の礼拝の説教で、マッテア教会のステンドグラス「受胎告知」について話した折り、ビートルズのLet it beについて言及しました。その後、多くの方から「その話が良かった」「目からウロコでした」等のお話やメールをいただきました。
ビートルズについては、これまでもブログでイエスタデイ等を記してきました。ビートルズの楽曲は、私の目から見ればキリスト教と関わりのあるものが多くあります。
最近はまたビートルズの1964年のアメリカ進出が話題になっています。私は今また、高崎のTower Recordsで購入したこのCDを聞いています。

初期のビートルズナンバーでは、「抱きしめたい(I wanna hold your hand)」のB面だった「こいつ(This boy)」が私のお気に入りです。この曲では、ジョンが低音域、ポールが高音域、ジョージが中音域を担当しています。以下のURLで見る(聞く)ことができます。オーストラリア公演でのライブです。
https://www.bing.com/videos/riverview/relatedvideo?q=this+boy+the+beatles&mid=DF650F6F54A9096A20AFDF650F6F54A9096A20AF&FORM=VIRE
歌詞と和訳を載せます。
This Boy / The Beatles
That boy took my love away
Though he'll regret it someday
But this boy wants you back again
That boy isn't good for you
Though he may want you too
This boy wants you back again
Oh, and this boy would be happy
Just to love you, but oh my
That boy won't be happy
'Til he's seen you cry
This boy wouldn't mind the pain
Would always feel the same
If this boy gets you back again
This boy
This boy
This boy
あの少年が私の愛を奪っていった
いつか彼は後悔するだろう
でもこの少年は君に帰ってきてほしがっている
あの少年は君に向いていない
彼も君が欲しいかもしれないけど
この少年は君に帰ってきてほしがっている
ああ、この少年は幸せだろう
ただ君を愛せて
でもあの少年は幸せではないだろう
彼が泣くのを見るまでは
この少年は苦しくても平気で
いつまでも気持ちは変わらない
もし君を取り戻せるなら
この少年
この少年
この少年
「少年(boy)」という言葉は先主日の福音書にも出てきます。ルカ2:43です。こうあります。
『祭りの期間が終わって帰路に着いたとき、少年イエスはエルサレムに残っておられたが、両親はそれに気付かなかった。』
英文(NRSV)ではこうです。
『When the festival was ended and they started to return, the boy Jesus stayed behind in Jerusalem, but his parents did not know it.』
「少年(the boy)」と訳された言葉はギリシア語では「パイス」です。この言葉はまず第一に年少者を表すので「子ども、少年」と訳されますが、家の中で小さい者の意味で「僕(しもべ)」の意味にもなります。同じルカが書いた使徒言行録の3章13節、4章27・30節で「僕イエス」と訳されている箇所には、ここと同じ「パイス」が使われています。この背景にあるのはイザヤ書の「主の僕」(イザヤ42章1節など)で、神から特別な使命を受けた者を指しています。イエスは「少年」であるだけでなく「主の僕」でもある、この箇所でもそのことが暗示されているのかもしれません。
ビートルズのThis Boy では、「this boy wants you back again(この少年は君に帰ってきてほしがっている)」とあります。どこに帰るのでしょうか? それは神の家です。「悔い改める」はギリシャ語で「メタノエオー」、ヘブライ語では「シューブ」です。その意味は「立ち帰る」です。私の目では、this boyとは少年イエスです。イエス様が私たちに帰ってきてほしいと言っているのだと思います。
神様・イエス様が求めておられるのは、「悔い改め」、神の家に立ち帰ることです。ビートルズの「This boy」はそのことを示しています。この少年(This boy)とは少年イエスのことだと考えます。
ザ・ビートルズ「This boy」から、このようなことを思い巡らしました。