『「ジョン・ウェスレーの祈り」に思う』
去る7月31日(水)のFEBC(キリスト教放送局)の番組「祈りのともしび―ひとつごころで御前に立つ」で「十字架を前にして―ジョン・ウェスレーの祈り」が取り上げられました。その放送は以下のURLで聞くことができます。
https://www.febcjp.com/2024/07/31/
ジョン・ウェスレーは、18世紀の英国国教会の司祭で、メソジスト運動と呼ばれる信仰覚醒運動を指導した人物です。放送で取り上げられたウェスレーの祈りは、十字架のイエス様に直接、繰り返し祈る力強いもので、これも良いと思いますが、私が思い浮かべるウェスレーの祈りは、以下の「Covenant Prayer(契約の祈り)」です。原文と和訳を示します。
A Covenant Prayer by John Wesley
Lord, I am no longer my own, but yours.
Put me to what you will, place me with whom you will. Put me to doing, put me to suffering. Let me be put to work for you or set aside for you,
Praised for you or criticized for you. Let me be full, let me be empty. Let me have all things, let me have nothing. I freely and fully surrender all things to your glory and service.
And now, O wonderful and holy God, Creator, Redeemer, and Sustainer, you are mine, and I am yours. So be it. And the covenant which I have made on earth, Let it also be made in heaven. Amen.
ジョン・ウェスレーの「契約の祈り」
主よ。私はもはや自分のものではなく、あなたのものです。
あなたが望まれる所に私を置いてください。あなたが望まれる人々と共に私を置いてください。行うべきことを行えるように、苦しむべきことを苦しめるように。あなたのために働く者としてください。あなたのために選び分けてください。
高くでも低くでもしてください。み心なら私を満たし、み心なら私を空っぽにしてください。み心ならあらゆるものを与えて、み心なら全てのものを取り去ってください。私は心からあなたのみ心とご計画のために、全てをあなたに明け渡します。
そして、今、素晴らしい聖なる神様、創造主、購い主、持続する方、あなたは私のものです。そして、私はあなたのものです。そのようにしてください。私が地上で結んだ契約が天においても認証されますように。アーメン。
ウエスレーは毎朝一時間は祈祷室で祈っていたそうですが、毎日の祈りの結果がこの祈りなのだと思います。
「I am yours.(私はあなたのものです」「Put me to what you will.(あなたが望まれる所に私を置いてください」「Let me be full, let me be empty.(み心なら私を満たし、み心なら私を空っぽにしてください)」etc.・・・このような委ねる祈りを唱えたいものだと願います。
私が神学校にいたとき、レポートを書く関係で友愛書房で購入した本を取り出しました。「キリスト教古典叢書第9巻ウェスレー篇(新教出版社)」です。

この中の「信仰日誌1735-1791」を再読していますが、これは55年間にも及ぶウェスレーの信仰生活の記録であり、日頃の聖務や伝道集会の様子等が事細かく綴られており、神への熱い祈りや貧困者等への思いがひしひしと伝わってきます。この信仰日誌に習って私も神学校の時に「信仰日誌」を付け始めましたが、一ヶ月も経たないうちに断念してしまったのを思い出しました。
今回私が取り上げたウェスレーの「Covenant Prayer(契約の祈り)」では、最後の節で「And the covenant which I have made on earth, Let it also be made in heaven. (私が地上で結んだ契約が天においても認証されますように。)」と祈っていますが、この契約こそ、先主日の福音書のテーマである「永遠の命のパン」であると思います。永遠の命のパンであるイエス様によって、私たちはこの地上で結んだ契約が天においても継続して有効となるのです。そのことを信じ続けて、今も、死後もイエス様と共に歩んでいきたいと願い、祈り求めます。