マッテアとマルコの家

勤務している前橋聖マッテア教会や新町聖マルコ教会の情報及び主日の説教原稿並びにキリスト教信仰や文化等について記します。

『ジョージ・ハリソン「ギヴ・ミー・ラヴ」に思う』

 昨年12月7日のブログでジョージ・ハリスンコンサート・フォー・バングラデシュ」について思い巡らしました。その後、クリスマスがあったり、久しぶりに行ったコンサートのロジェ・ワーグナー合唱団や、それに関する曲などについて心が向いていましたが、また、ジョージ・ハリソンの曲について記すこととします。
 新しい年が始まり半月以上が経過しましたが、コロナの感染もウクライナの戦闘も終結する気配が見えません。このような状況で、今、ジョージ・ハリソン「ギヴ・ミー・ラヴ」を特別な思いで聞いています。
 私は「ギヴ・ミー・ラヴ」をこのCD『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』で聞いています。

 アルバム『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド (Living in the Material World)』は「コンサート・フォー・バングラデシュ」に続いて1973年6月に発表され、ビルボード・アルバム・チャートで5週連続1位、キャッシュボックス』誌では4週連続1位を獲得しました。
  「ギヴ・ミー・ラヴ」は『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』の冒頭に収められ、アルバムからの第1弾シングルとしても発売されました。
 この曲は下のURLでライブを聞くことができます。
https://www.youtube.com/watch?v=EjHLxTGn--s

  「ギヴ・ミー・ラヴ(Give Me Love (Give Me Peace On Earth))」はアルバム『リヴィング・イン・ザ・マテリアル・ワールド』からの先行シングルとして発売され、同作のA面の1曲目として収録されました。シングル盤は、Billboard Hot 100で『マイ・スウィート・ロード』以来2度目となる第1位を獲得しました。
 歌詞と訳を下に示します。

 Give Me Love (Give me peace on earth)

Give me love Give me love Give me peace on earth
Give me light Give me life Keep me free from birth
Give me hope Help me cope, with this heavy load
Trying to, touch and reach you with Heart and soul
私に愛を、愛をください、この地上に平和をお与えください。
私に光を、命をください、生まれからの自由をください。
私に希望をお与えください。この重い荷を背負うのを手伝ってください。
心と魂で、あなたに届いて触れることができますように。

Om . . . .My Lord . . . . 
Please take hold of my hand, that I might understand you
Won't you please Oh won't you
おお、主よ。
どうか私の手をお取りください。そうすればあなたを理解できるでしょう。
どうかお願いです。私にあなたの力をお貸しください。

Give me love Give me love Give me peace on earth
Give me light Give me life Keep me free from birth
Give me hope Help me cope, with this heavy load
Trying to, touch and reach you with Heart and soul
私に愛を、愛をください、この地上に平和をお与えください。
私に光を、命をください、生まれからの自由をください。
私に希望をお与えください。この重い荷を背負うのを手伝ってください。
心と魂で、あなたに届いて触れることができますように。

Om . . . .My Lord . . . .
Please take hold of my hand, that I might understand you
おお、主よ。
どうか私の手をお取りください。あなたのもとにお導きください。

 この曲は単なるラブソングではない、主なる神様と対話し祈る聖歌・賛美歌のように思います。
 ジョージ自身が「Give Me Love (Give Me Peace on Earth)」についてこう語っています。「この曲は祈りであり、個人的な意見表明でもある。つまり、僕と神様と、この曲を気に入ってくれた人たちとのつながりについての意見表明なんだ」と。
 ビートルズの中でもジョージは精神性の高い歌詞で曲を制作しましたが、この曲は特に宗教性・霊性の深いものとなっています。
  発売から50年近くなりますが、今も、いや今だからこそ、この曲は私たちの心に響きます。
   Give me love Give me love Give me peace on earth  (私に愛を、愛をください、この地上に平和をお与えください。)・・・
 この祈りを私たちの祈りとして、全能なる恵みあふれる神様に捧げたいと思います。